非接触式ビデオ伸び計を活用する金属材料の引張試験

レディメード研修（第2回）

非接触式ビデオ伸び計を活用する金属材料の引張試験

　近年、インダストリー4.0やデジタルトランスフォーメーション（DX）といった進化を象徴する概念が提唱され、ものづくりにパラダイムシフトをもたらしています。材料試験の分野でも数年前にMaterials Testing（材料試験）2.0が提唱され、従来型の材料試験を凌駕するような試験・評価方法が広がりつつあります。この要諦のひとつは、非接触式ビデオ伸び計を活用した材料試験です。
　本研修では、非接触式ビデオ伸び計を活用する引張試験として、金属材料の引張試験片を用いた二つの方法を実演します。まず従来式のビデオ伸び計の使い方（大きな2点のドットで平均ひずみを測定）での引張試験を実施し、広いひずみ範囲での応力－ひずみ関係の取得を実演します。続いて、2次元のデジタル画像相関（DIC）法を活用（塗布されたスペックルと呼ばれる小さな斑点の模様の変化を画像解析）してひずみを測定する引張試験を実演し、試験後に解析ソフトウェアを使用して試験片表面のひずみの解析（ひずみを可視化する全視野マップの作成など）を行なっていただきます。
　試験片を用いた引張試験に関する素養を持ちビデオ伸び計を用いた材料試験に興味をお持ちの方、DICの実演をご覧になりたい方などを対象に、実演中心の研修を実施します。これにより、ビデオ伸び計を活用した引張試験に関する初歩的な知見を習得していただきます。

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プログラム

• １. 大きな2点のドットで平均ひずみを測定する引張試験の実演

  13:30〜14:30

• ２. DICを活用して試験片表面のひずみを測定する引張試験の実演および解析

  14:40〜16:30

  (地独)大阪産業技術研究所森之宮センター　物質・材料研究部
  材料プロセシング研究室　研究室長　渡辺博行
  材料プロセシング研究室　研究員　　岩崎真也

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＜研究所に来所される方へのお願い＞

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