| 発表題目 |
Low-Temperature Plasma Nitriding of Thin-Walled WC/Stainless Steel Composite with Optimized Alloy Composition |
| 発表者名 |
○足立 振一郎、山口 拓人、林 彰平、田中慶吾 |
| 発表会名 |
The 14th Asian-European International Conference on Plasma Surface Engineering (AEPSE 2025) |
| 発表日 |
2025/11/4
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概要
レーザメタルデポジション(LMD)で作製したステンレス鋼とタングステンカーバイド(WC)の複合材料は,優れた耐摩耗性と機械的特性を示すが,ステンレス鋼部分の硬さはセラミックスなどに比べて低いため強化が必要である。本研究では,ステンレス鋼母材の合金組成を最適化し,400~450°Cでの低温プラズマ窒化処理により窒化層の形成を促進した。また,薄肉構造体を製作し窒化処理を施して,従来のLMD層の窒化層と比較した。その結果,堆積過程でWCの熱分解により共晶炭化物が形成され,これが窒化層に大きな影響を与えることが明らかとなった。さらに,薄肉構造体に形成された窒化層の厚さは,LMD層とほぼ同等であることなどが確認された。