口2025-0168

発表題目	Application of spinel oxides for energy storages(スピネル酸化物のエネルギー貯蔵材料への応用)
発表者名	○山口 真平、永嶋良薦
発表会名	International Symposium on Green Processing for Advanced Ceramics 2025 (IGPAC2025)
発表日	2025/10/5

概要

気候変動対策として近年では再生可能エネルギー由来のグリーン水素を蓄える技術が求められている。NiAl2O4などのスピネル酸化物は酸化還元反応によって再生可能であり、活性金属の焼結や粒径粗大化が抑制されることで安定性が向上する。この原理を基にFe-Mgスピネルを含む酸化物(MFO)を合成し水素貯蔵特性を調べた。ゾル-ゲル法により調整したMFOならびにFe2O3を水素で還元後、850°Cで水蒸気酸化を行うことで水素を発生させた。数回の酸化還元反応後、MFOは従来のFeO3よりも焼結が進みにくく水素貯蔵量ならびに安定性が高いことが明らかとなった。