地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2025-0102

発表題目 光スイッチ型生分解性材料の環境中での生分解
発表者名 ○増井 昭彦、豊島 有瑞子、井川 聡、中橋明子、他
発表会名 第74回高分子討論会
発表日

2025/9/16

概要


廃棄プラスチックによる海洋汚染などを解決するための一手段として生分解性プラスチックが注目されて久しいが、その普及は十分進んでいるとは言えない。その原因の一つとして、生分解性プラスチックは外部から微生物等の作用により生分解が進行し、使用中でも刻々と物性が劣化する点が挙げられる。そこで、我々は生分解性プラスチックに光触媒のような光照射により抗菌性が生じる添加剤(光応答性抗菌剤)を複合化し、使用中(光照射条件下)は光応答性抗菌剤の抗菌作用により微生物によるプラスチックの生分解が抑制され、使用後廃棄された環境(暗所条件下)では速やかに生分解が進行する光スイッチ型生分解性材料の開発を進めている。今回は抗菌性能の違いが光スイッチによる生分解抑制効果に及ぼす影響について調べたので報告する。