地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2025-0071

発表題目 6価クロム溶液中からのPFOSの定量に向けた前処理法の検討
発表者名 柿倉 泰明
発表会名 第36回クロマトグラフィー科学会議
発表日

2025/9/16

概要


ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は、優れた耐薬品性・界面活性性能を有する。そのため過去には6価クロム(Cr6+)めっきにおいて、浴面からの有害なミスト拡散を抑える目的でPFOSが添加されていた。しかし、PFOSは環境中で分解されにくく、生物への蓄積や毒性の懸念から、現在は国内外でその使用が禁止されている。 代表的なPFOSの分析手法として、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いた分析がある。しかし、めっき液などの高濃度金属イオンを含む試料ではイオンサプレッションによる分析精度の低下の原因となる。そこで本研究では、Cr6+の除去を行い、LC-MSによってPFOSを定量する分析法の検討を行った。