| 発表題目 |
6価クロム溶液中からのPFOSの定量に向けた前処理法の検討 |
| 発表者名 |
柿倉 泰明 |
| 発表会名 |
第36回クロマトグラフィー科学会議 |
| 発表日 |
2025/9/16
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概要
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は、優れた耐薬品性・界面活性性能を有する。そのため過去には6価クロム(Cr6+)めっきにおいて、浴面からの有害なミスト拡散を抑える目的でPFOSが添加されていた。しかし、PFOSは環境中で分解されにくく、生物への蓄積や毒性の懸念から、現在は国内外でその使用が禁止されている。
代表的なPFOSの分析手法として、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いた分析がある。しかし、めっき液などの高濃度金属イオンを含む試料ではイオンサプレッションによる分析精度の低下の原因となる。そこで本研究では、Cr6+の除去を行い、LC-MSによってPFOSを定量する分析法の検討を行った。