| 発表題目 |
Impact of Polyethylene Density on Water and Ion Behaviour: Insights from Molecular Dynamics Simulations |
| 発表者名 |
○岩田 晋弥、木谷 亮太、津屋 朋花、他 |
| 発表会名 |
The 24th International Symposium on High Voltage Engineering (ISH2025) |
| 発表日 |
2025/8/25
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概要
近年、更新推奨時期に満たない地中埋設高圧ケーブルにおいて、水トリーに起因する絶縁劣化・絶縁破壊が発生している。水トリーの進展要因の一つとして、半導電テープから発生したナトリウムイオン、硫酸イオン、および水の影響が指摘されている。本研究では、分子動力学計算を利用し、ポリエチレンを模擬した絶縁材料中のナトリウムイオンと硫酸イオンおよび水の拡散を解析した。特に、ポリエチレン密度がイオン移動度に与える影響を定量評価し、密度の低下にともない、移動距離が大きくなることを示した。また、イオンが水分子のElectrofreezing(外部電界によって拘束される現象)を緩和させることも明らかになった。発表では温度依存性も報告する。