| 発表題目 |
重回帰分析によるWC/ステンレス鋼複合層の低温窒化処理における合金元素の効果の解明 |
| 発表者名 |
○足立 振一郎、山口 拓人、林 彰平、田中慶吾 |
| 発表会名 |
日本溶射学会第121回全国講演大会 |
| 発表日 |
2025/6/18
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概要
ステンレス鋼と耐摩耗性に優れるタングステンカーバイドを複合化したレーザメタルデポジション(LMD)層に対し,400~450 °Cで窒化処理を施すことで,拡張オーステナイト相(S相)が形成され,耐摩耗性・耐食性の改善が確認されている.さらなる向上には合金組成の最適化が必要であり,本研究ではCr,Ni,Mo含有量を変化させたステンレス鋼を母材としてLMD層を作製し,窒化層の硬さや腐食特性を評価した.得られた結果をOLS回帰分析で統計的に検討し,さらにモンテカルロシミュレーション,拡散係数算出,第一原理計算を組み合わせて解析することで,合金元素が窒化層形成や特性に与える影響の科学的理由を明らかにした.